風に吹かれるままつらつらと。


by atuko-k
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本音と建前

人の心がわかれば、こんなに苦労することないのに・・・と思うことはないだろうか?
特に恋愛に関しては。

この前、暑くてたまらず家を出て行った本屋で買った小説が
去年亡くなった野沢尚の「恋愛時代」という上下巻にも及ぶものだった。
足も直ってきて、なんとなく札幌にしては暑すぎる夏になって、
それを退院してきてようやく味わえるようになって、
ちょっと心がウキウキしてきたもんだから、ちょっと恋愛モノでも読んでみるか、
くらいの軽い気持ちで買っちゃった本だったんだけど、
これを読んで確信したことが一つ。

この本は、離婚した夫婦が、別れたのに友達のようになにかしらの理由で会い続け、
その間に起こるお互いの恋愛を通して、
自分たちの過去の結婚生活と自分の本当の気持ちをを見直す、というもので、
主人公がこの2人、文章はこの2人の歩調で進んでいく。

まるで「冷静と情熱の間」のように、
一つの出来事をお互いの視点で書かれているもんだから、
とてもわかりやすいし、お互いの気持ちがすれ違いまくるのがもどかしくて
あっという間に読んでしまった。

男と女に限らないけど、でも一番すれ違うのは、
お互いを思いやって嘘をついたり、本音を隠したりすることで
ものすごい遠回りをしたり傷ついたりするのを、延々くり返すことをわかっているのに
いつの時代も繰り返しちゃうものなんだな。

「あいのり」を見ていてもわかる。
視聴者は気持ちがすれ違っていたり、矢印がお互い向いていたりするのがわかっているから、
「なんでそこでそういうこというんだよ!」とか
「そこで気持ち変わるなよ!」とか思うけど、
たった一言やちょっとの態度で本人達の気持ちが一変してしまう、
あの恋愛のオモシロサが「あいのり」のおもしろさなんだろうな。

「冷静と情熱の間」だって、
あんなに泣きながら読んだ本はないってくらいに没頭して読んだ。
(まだ読んでない人はRosso(赤)から読むことをオススメします)

本当はこうしたい、こう言いたいという”本音”
相手を気遣って、もしくはわざと傷つけたくていう”建前”

結局、建前に翻弄されて、事態を複雑化させるというのは
本や映画や、周りの友達達を見ていてもわかる。
でも素直に本音だけでは生きていけない。
それが人間。

それが私の確信したこと。
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by atuko-k | 2005-08-13 00:26 | News・Books