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風に吹かれるままつらつらと。


by atuko-k
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まだ生温い

Excite 社会ニュース : <異例判決>婦女暴行男に求刑12年上回る14年 大阪地裁

最近良く目につくニュース、婦女暴行。
目慣れてしまったニュースの裏に、被害者がどれだけ傷ついているか、
想像したことがありますか?

実は私は、"半"体験者です。未遂で終ったということです。
傷一つ、盗まれたものも何もなかったので、今では笑いながらこの話が出来ますが、
その当時は...

でも未遂であっても、どれだけ恐いことだったのかを知って頂くために、
初めて文字で残そうと思います。

これから書く内容は、
思い出したくない過去がある方は読まれない方が良いと思います。



大学生4年生のとき、今の家と同じようにロフトのあるアパートに住んでいました。
夜中まで友達(男)がゲームをしに遊びに来ていて帰ったのが2時すぎ。
それから私はお風呂にはいり、ロフトに上がったのは3時ころなのは記憶しています。

ラジオをつけたまま寝ていたので、うとうとしながら耳に音が入ってきていました。
が、玄関(ロフトの下あたり)から「ギシッ」という音が聞こえました。
しかし、学生の安アパート、隣の人が夜中に帰って来た音だと思ってまたすぐに眠りに落ちました。

次に目を覚ましたとき、ロフトの真下に人の気配を感じました。
しかしそのころには寝ぼけていたので、「今日誰か泊まってたっけ?」と思っていました。


次に目を覚ましたとき、足元に人の気配が。
そうなると、もうタダゴトではありません。
ガバッと起き上がると、ロフト梯子のすぐ脇にある灯り取りの窓ガラスに
人影が一杯映っていました。

思いっきりびっくりして、とんでもない大声で叫び声をあげると、
その男は布団の上から馬乗りになって片手で私の口を塞ぎ、
もう片手で、首に、ナイフを当てて来ました。
必死になってナイフを素手で掴み、もう片手で抵抗していたため、
口を塞いでいた手が離れて大声で叫び続けました。

ここで運が良かったのは、私が寝ぼけていたこと。
寝ぼけていたおかげで必要以上におびえなくてすんだため、
この後ものすごく冷静に話し掛けたのです。

「どこから入って来たのよ!」と。

すると犯人はびっくりしたのか「玄関からだ!」と。
そこで負けずに「玄関鍵掛けたはずだけど!」と言い、
このままロフトにいるのはまずい、と察知し
「わかった、わかったから下に降りて話をしよう」と言い放ってしまったのです。

そこであせったのか、犯人はロフトから飛び降りそのまま出て行きました。

この後、近くに住んでいる友達に電話をして来てもらい、
警察を呼んで事情聴取や指紋検出(あのぽんぽんぽんってやつ)、
その後、警察署まで行って調書作成、
家に帰って来たのは朝9時でした。警察の皆さんはほんとにやさしかったですよ。


全てが終ってからが、大変でした。
とにかく一人になるのが恐いんです。
昼間でも一人になるのが恐い。
一週間は電気をつけたままじゃないと寝られない。
というか寝ても何分か起きに目が醒めてしまう。
夢の中でもギシッっという音が聞こえる。
急に泣けてくる。
ロフトに上がれるようになったのは、2週間以上経ってからでした。

10年経った今でも夜中にうとうとしているときに、
気温の変化などで「ギシッ」という音がするとびくっとしてしまうことがあるのは、
あのときの恐怖が今でもどこかに残っている証拠。

被害が無かった私でも、こんな思いをしています。
被害者の方の気持を思うと、はっきり言うと死刑にしても物足りないくらいです。


この件に関してはコメント不可にしますね^^;
by atuko-k | 2004-10-02 00:05 | News・Books